天険とも言われる親不知子不知は北陸道最大の難所です。
親不知子不知は北陸道新潟県の糸魚川市西端にある断崖絶壁で、
親不知駅を中心に東西15kmに渡って続く北陸道最大の難所でありまた天険とも呼ばれているところです。
糸魚川静岡構造線と呼ばれる、日本を二分する火山地帯の北端にあたり、
その北端の北アルプスが直接日本海に落ち込んで出来ているものです。
このため急峻な断崖絶壁が15kmにも渡って続き、古来より北陸道最大の難所と呼ばれてきました。
現在のようにトンネルなどの掘削技術が発展していなかった時代は
この断崖と日本海のわずかな隙間を通って北陸道を進まなければなりませんでした。
しかも迂回しようにもより急峻な山岳地帯が背後に控えているため、無理だったのでしょう。
見てもらえれば分かるように、海岸線はほとんど断崖絶壁であり、ここを旅する昔の人々は
波を避けながら、あるいは岩にしがみつきながら、必死の思いでここを渡っていったと思われます。
親が子を、子が親を振り返る余裕もない、振り返ると姿が消えていた、そんなことが
親不知子不知の名前の由来となったものと思われます。
親不知子不知・天下の険
親不知子不知について
親不知子不知・海と絶壁の壁紙(新潟県)
親不知子不知の名前の由来
親不知子不知の断崖
親不知子不知と北アルプス
撮影日2004年5月6日