長野県駒ケ根市にある光前寺は、しだれ桜でも有名なお寺です。 光前寺は山号を宝積山(ほうしゃくざん)光前寺と言い、天台宗に属し、別格本山という位置づけがされています。 開基は慈覚大師(円仁)の弟子にあたる本聖上人で、平安時代の860年に本聖上人が太田切黒川で滝に打たれて修業をしているときに 不動明王の像を授かってこの場所に寺院を開いたのが最初だといわれています。 以後幾多の戦乱のために古文書はほとんど消失してしまいましたが、武田氏、羽柴氏、徳川家などの 有力大名の庇護を受けて最盛期の江戸時代には六十石の寺領を持ち、十万石の大名格を徳川幕府から与えられていたそうです。 かつての面影を残すように本堂(1851年再建)・三門(1848年再建)・高さ17mの三重塔(1808年再建)・弁天堂(1500年創建)・ 経蔵(1802年再建)・1528年作の仁王像を安置する入口の仁王門・1980年建立の大講堂(阿弥陀堂) ・鐘楼(1960年再建)・本坊(庫裡)・客殿・別院などの建物が 現在も光前寺を囲む樹齢数百年の巨大な杉木立の中に残されています。 また光前寺と言えば子女をさらう老ヒヒを退治した霊犬早太郎の伝説でも有名ですが、この早太郎自身が 光前寺の本尊である不動明王の化身であるという話もあり、ここから災難除けや厄除けとしての信仰を広く集めているそうです。 もう一つ、光前寺と言えば光ゴケでも有名で、本堂へ至る参道脇の石垣の中や、本坊の床下に見ることができます。 また、光前寺は高遠城址公園の小彼岸桜と並んで信州でも屈指の桜の名所としてもその名を知られています。 桜の時期の観光ツアーでもほとんどの場合、高遠城址公園と光前寺は桜ツアーの定番として組み込まれているようです。 光前寺の桜の見頃時期は4月中旬〜下旬頃で、私が行った2008年では4月21日、一部散り始めはあるものの、見事に満開となっていました。 光前寺の拝観料は無料、駐車場も桜の時期は200台程度止められる臨時無料駐車場が作られますが、それでも大変人気のあるスポットですので 桜のシーズンの土日は大変混雑することは間違いありません。 唯一、1967年(昭和42年)5月10日に国の名勝に指定された本坊の名勝庭園に入るときのみ志納金として500円必要です。 また信州伊那界隈はアルプスと桜がセットで見られるスポットが多く非常に魅力的なところですが、しだれ桜の大スケールとアルプスがセットで 見ることができることがここ光前寺の最大の魅力でもあると思います。
長野県駒ヶ根市にある光前寺はしだれ桜で非常に有名なスポットで、高遠城址公園と並んで長野県でも最も人気の桜スポットです。

